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神童・・・・・。
小さい頃から戦いのセンスがあり、まだ大人達で溢れていたフェイトに俺がいた時に呼ばれていた名前。
異例だったそうだ。まだ10歳でフェイトに居ることが。
誰も思っていなかっただろうな、神童が落ちこぼれになるなんて。
落ちこぼれになった原因は簡単だ。
俺は人を殺す覚悟が無いだけだった。
いや、無くなったの方が正しいかな。
とある任務で山賊討伐があったんだ。
いつもなら手こずること無く終わる簡単な任務だったんだ。
いつものチームで現場に向かって、任務を遂行したんだ。
だが結果は悲惨だった。
俺を除く者は全員死んだ。
原因は俺の行動ミス。
最後の1人だった山賊の命を奪う時に俺の体は言うことが聞かなかった。
相手の首に刀をかざしたままカタカナと震えて動かなくなった。
急に人を殺す恐怖がこみ上げてきたんだ。
普通のガキなら当然の反応だと思う。
だが、神童であった俺にとって、普通のガキではダメだった。
もちろん相手は震えてる俺のスキを見逃す筈がなかった。
懐から何かスイッチらしき物を押して、何かを発動させた。
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