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多分あれは侵入者用のトラップだったのだろう。
音を立てながら崩れていく山賊達のアジト。
その中にいた俺達は勿論助かるはずがない。
俺は落ちてくる岩に潰されていく仲間の姿を最後に、意識を失った。
次に目を覚ました時はフェイトの医務室だった。
奇跡的に俺だけ助かったらしい。
だが俺はハンターとして、狩る者としての大事な物を失ってしまった。
そんな俺に、フェイトに居場所なんてなかった。
神童とよばれた落ちこぼれは、フェイトを去った。
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