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「好きです」
「悪いけど市ノ瀬とは付き合えない。
俺さ、潤ちゃん狙いだから。
あ、こうなったらさ、潤ちゃんの連絡先とか教えてよ。もう市ノ瀬と関わることもないだろーし」
「……はぁー!?ふざけんな!自分で聞けばかやろー!!!!!!!」
――――
―――――
中学2年の夏
私の初恋は儚くも見事に砕け散った。
周りからもいい感じだって言われてきただけにショックは大きかった。
散々思わせ振りな態度とっといて最終的に潤狙いって……
痛すぎでしょ!私。
先輩の考えはこう、
私と仲良くなってから潤に近づこう、と……。
所詮みんな考えることは同じなわけ。
浮かれてた私がバカだった。
これを機に男が苦手になったのは言うまでもない。
そしてこれがトラウマとなり、私は強く決めた。
もう恋なんてするもんかと――…。
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