次の策

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霧島沙耶も、さり気なく「普通」を強調して意見を述べてみた。 『なるほど、どうやら私が思っている以上に、派手な格好をしてしまっているようですね…頭の花くらいなら、さり気ないチャームポイント程度になるかと考えたのですが…』 (「さり気ない」チャームポイントっ!?∑;それが「さり気ない」んですか?!) またまた霧島沙耶は、内心で追撃の言葉を言い放ちつつも、口は沈黙を守った。 『仕方ありません、では綾崎さん、霧島さん、どんな感じにしたいのか意見を言ってみて下さい』 黒澤奈緒美はわしっとチューリップ(造花)を掴むと、無造作に上に引っ張り…頭から数本のチューリップ(造花)を次々と「引き抜いた」… (え?何?…なんで頭からチューリップを取るときに「引っ張って抜いてる」の?……えーと……………いや、ダメよ私!深く考えてはダメ!) どんな状態で頭にチューリップが立てられていたのか…霧島は想像するのが怖くなったので、考えるのを止めた。 『とりあえず「オカルト研究部・部員募集中♪」と書いた宣伝用のPOPを作るべきかなと』 一方そんな事を考えている間に、綾崎加奈は無難な宣伝方法を述べていた。 『ふむふむ』 黒澤は頷きながら、綾崎の話を聞きつつ、頭から取ったチューリップを束ねてテーブルに乗せた。
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