◆ 発病.

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  隆のいる病室へ戻る崚行。 扉をあけると隆が手をふって迎え入れた。 「お兄ちゃん」 にっこり笑いながら呼び掛けた。 「よ、どう?調子は」 「よくないからここに居るんでしょ?」 「…せやな」 そして、きてほしくない質問が飛び込んできた。 「僕、なんの病気?」 黙り込む崚行。 しばらく沈黙し、口が開いた。 「ただ疲れが出ただけや、心配すな」 「そっか~、お兄ちゃんこき使うもんね」 「俺のせいかよ!」 笑い、心はかなりおれそうで仕方なかった。  
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