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隆のいる病室へ戻る崚行。
扉をあけると隆が手をふって迎え入れた。
「お兄ちゃん」
にっこり笑いながら呼び掛けた。
「よ、どう?調子は」
「よくないからここに居るんでしょ?」
「…せやな」
そして、きてほしくない質問が飛び込んできた。
「僕、なんの病気?」
黙り込む崚行。
しばらく沈黙し、口が開いた。
「ただ疲れが出ただけや、心配すな」
「そっか~、お兄ちゃんこき使うもんね」
「俺のせいかよ!」
笑い、心はかなりおれそうで仕方なかった。
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