~異変~

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しばらくあやこを待っていたが、日が暮れていたのであやこの母に挨拶をし、自分の部屋に戻った。       次の日…         あやこは自分のベットで寝そべっていた。       ケイ「おはよう。」       ケイは笑顔であやこの目覚めを迎えた。       あやこはビックリしたのか、慌てて頭から布団をかぶり隠れてしまった。       あやこ「お、おはよう。昨日はごめんね。」        ケイはあやこの顔を見てホッとした。       ケイ「…ううん。あやこが元気ならいいさ。良かった…。」       それからケイは屋上ではなく、あやこの病室へ行く様になった。         それから何日経っただろう…       ガチャッ       ケイはいつもの様にあやこの部屋へ行った。         ケイ「…あやこ?」       ケイは何か違和感を感じた。       あやこは目を閉じて眠っている。       ケイ「…起こしちゃ悪いから部屋に戻ります。」       あやこの母にそう告げると部屋を後にした。      母「…ケイ君。少しいいかしら?」       あやこの母は重たい口を開いた。       母「…あやこの事なんですけど…。」       ケイ「…はい。何かあったんですか?」       ケイは椅子に座り直す。      母「…もしかしたら、あやこはこのまま目を覚まさないかもしれません…。」       ケイ「!!!…どう言う事ですか?」       母「…あやこは今生きてる事でさえ奇跡的なんです…。」       母が言うには、ケイと会う前の日、余命宣告をされたらしい。       その日はとうに過ぎている。       ケイ「…あやこは必ずまた目を覚まします。約束したんですから…。」       ケイはあやこを信じていた。       必ず帰ってくると…
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