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察しの通り、俺はアイツ…谷山はるとが、す…す、す、すすす…!!!
「っ、だあぁああぁああ言えるかこん畜生!!!!!!!!」
きっと耳まで赤く染まったであろう俺は、ガバッ!と思わずうずくまる。
せっかく一年、同じクラス、しかも前後の席になれたというのに、何も伝えられていない。
「ま、まあ落ち着いて~、どうどう。」
「うっせえ昴……俺は、馬か。」
ツンと鼻の奥が痛む。
俺は、喧嘩は自分でいうのもなんだが強いし、勉強だって一応出来るし、同じ男からは憧れたりもされる。
それに、目つきは悪いがこの体つき故か、性欲処理たちはあちらから寄ってくるため困ったことは無い。
そんな、俺が。
「本当に、谷山君のことになると…どうしようもなくなるんだな。」
ポツリと呟く京の言葉に、胸が締め付けられるように痛んだ。
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