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「クソっ……!」
ギリッと噛み締めた口からは、切れたのか血の味がした。
「ん~、せっかく、1ヶ月前に呼び出すことに成功したってのに、これじゃあねえ。」
「…思ったんだが、いきなり告白なんてするから、緊張するんじゃねえか?」
昴と京は、そんな格好悪い俺を笑わずに、真剣に考えてくれる。
(↑笑ったが最後、キレた近水に殺されると思っているとは考えていない)
「…とりあえず、勉強教えてもらったらどうだ?」
「は?」
「へ?」
京の突拍子も無い発言に、思わず間抜けな声を出す、俺と昴。
「勉強、だと?」
「おう。」
ニヤリと京は何かを含んだように笑う。
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