第二章

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ざわざわと、騒がしい体育館内。 『次は、生徒会長による交流会の説明です。』 騒がしい中でもよく通る秋也の声。 それを合図に俺は壇上へ上がる。 「今から、交流会の説明をする。 耳かっぽじって黙って聞いてろよ?」 ぞくに言うエロボイスでそう言えば、体育館内は先程まで騒がしかったのが嘘のように静まり返る。 「………いい子だ。」 努曰く、『いろんな意味で殺人スマイル』な笑顔で笑いかけてやると、所々で生徒がトイレに駆け込んでいったり、気絶したりしていた。 ………しまった。 今から説明するってのに、体育館に生きて残っている生徒が4分の1しかいない……… 助けを求めるように兄貴を見れば、口パクで馬鹿って言われた。
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