第二章

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どうしようか、悩んでいたとき 『今から10分間、休憩を取ります。 それまでに生徒の皆さんは、元の位置に戻って下さい。』 秋也の綺麗な声が体育館に響き渡った。 ちらりと秋也のほうを見れば………… バチッと目が合った。 ………あぁ、見なけりゃよかった。 黒いオーラを出しながら、手招きをする秋也にそう思わずにはいられない。 ゆっくりと壇上から下りる。 秋也の元へ向かう途中、兄貴とすれ違った。 すれ違い様に、肩を軽く叩かれ、「生きて帰ってこい。」と言われた。 素敵な笑顔付きで。 ………お前、それ、絶対本心じゃねーだろ。 .
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