第二章

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開いた口が閉まらないとはまさにこんなことを言うんじゃないんだろうか? 「ありえねぇだろ。」 そんな呟きは誰にも聞かれることなく、賑やかな会場に吸い込まれていった。 ペア結成会とは、その名の通りペアを決めることだ。 ペアは各学年から二人ずつの計六人で結成。 その決め方は、平等にくじ引きだ。 だから、知り合いとかとなる確率はめちゃくちゃ低いわけで、交流会は、知らない奴に囲まれて生活するパターンが多い。 それなのに……… くじ引きも終わり、ペアが発表された時、俺はリアルに血を吐きそうになった。 だって考えてみろよ。 三年 日向 彪流 滝ケ崎 翔 二年 楠原 直紀 葛城 曉 一年 足達 慎介 七尾 晃 なんで、全員知り合いなんだよ。 ちなみに、七尾 晃っつーのは、俺の親衛隊の隊長だ。 可愛い顔してやることがめちゃくちゃえぐいらしく、まだ一年なのにも関わらず隊長に任命されたという、ある意味有名人だ。
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