3712人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
「ひ、ひひ………日向様まぁっ!?」
すると七尾の周りは、さっきまでの険悪な雰囲気を吹き飛ばして、代わりにピンクのオーラを撒き散らした。
そんな七尾に俺は軽く笑いかけ、
「昇、喧嘩は駄目だ。
……せっかくのかわいい顔が台なしになるだろ?」
と言った。
………特に、かわいいの部分を強調して。
すると七尾は、頬を真っ赤に染めて「はい。」と小さく頷いた。
その仕種はさっきまでの般若とは全く違って、普通に可愛らしい。
………まぁ、男だけど。
「ん、いい子。」
そういって頭をわしゃわしゃと撫でてみる。
フワフワと痛んでない髪がとても気持ちいい。
そんでもって、撫でられてるのが気持ちいいのか、目を細める七尾はなんだか猫みたいだな。なんて思ってたとき
「彪流っ!俺にもそれしろよ!」
ムードブレイカーの声が響いた。
最初のコメントを投稿しよう!