第二章

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「ひ、ひひ………日向様まぁっ!?」 すると七尾の周りは、さっきまでの険悪な雰囲気を吹き飛ばして、代わりにピンクのオーラを撒き散らした。 そんな七尾に俺は軽く笑いかけ、 「昇、喧嘩は駄目だ。 ……せっかくのかわいい顔が台なしになるだろ?」 と言った。 ………特に、かわいいの部分を強調して。 すると七尾は、頬を真っ赤に染めて「はい。」と小さく頷いた。 その仕種はさっきまでの般若とは全く違って、普通に可愛らしい。 ………まぁ、男だけど。 「ん、いい子。」 そういって頭をわしゃわしゃと撫でてみる。 フワフワと痛んでない髪がとても気持ちいい。 そんでもって、撫でられてるのが気持ちいいのか、目を細める七尾はなんだか猫みたいだな。なんて思ってたとき 「彪流っ!俺にもそれしろよ!」 ムードブレイカーの声が響いた。
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