第二章

13/17
3712人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
おとなしくなった二人を見てから、今まで我関せずといった様子で好き勝手してた他のメンバーを呼ぶ。 「んじゃ、自己紹介すっぞ。」 ぶっちゃけする必要なんてないと思うがな…なんて思っていたら 「はいはーい、ウチから自己紹介させてもらうでー!」 役立たずこと楠原が勢いよく手を挙げた。 「黙れ役立たず。俺に意見してんじゃねーよ。」 「…会長、なんかウチにだけ冷たくあらへん?」 しくしくと泣きまねをする楠原は無視する。 …仕方ねーだろ。俺にだってちゃんと考えがあんだよ。 「まずは慎介と昇だ。迷惑かけた謝罪も兼ねて自己紹介しやがれ。」 まずはこいつらに迷惑かけた分の謝罪させなきゃいけねーだろ? 俺はそう言ってから七尾と慎介を見る。 そしたら七尾は申し訳なさそうな顔をして、慎介は渋々とした顔で頷いた。 七尾はともかくとして、慎介は絶対に反省してねぇだろ。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!