第二章

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「会長以外の方は初めましてですね。僕は七尾 昇って言います。学年は一年です。 この度は皆様にご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。」 ぺこりと綺麗に90度腰を曲げて謝罪の言葉を述べる七尾。 それに対して 「俺は足達 慎介!同じく一年だ! 昇と喧嘩してみんなに迷惑かけて悪かったとは思ってるけど、もう昇とは友達だし、安心してくれよな!」 全く反省しているとは思えない口調で謝罪をする慎介。 とりあえず、自重しろ。 しかし、今回のメンバーは風紀こと慎介ファンクラブがいるせいか、誰も批難の声をあげない。 むしろ、楠原にいたっては「他人に謝れるようになるなんて、慎介も成長したんやなぁ。」とか呟くくらいだ。 …お前は慎介の親族かなんかか?と思わずツッコミそうになっちまった。 滝ケ崎は何を思ってんのかよくわかんねーけど、慎介を見つめる視線には普段よりも仄かに優しさを感じた。
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