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飛行機から降りて、きょろきょろと辺りを見渡す。
そこには言葉では表現できないほど豪華なホテルが建っていた。
なんというか……
「「すっげー無駄。」」
ぽつりと呟けば、誰かの声と見事にハモった。
隣を見れば、黒いもじゃもじゃ。
「……慎介。」
「おう、彪流じゃねーか!」
名前を呼べば、キーンと耳が痛くなるくらいでかい声がかえってくる。
……俺、難聴とかじゃねぇんだけどな。
「少しはボリューム落とせ。」
煩いんだよ。と訴えるように耳を手で押さえる。
「あ?あぁ、わりぃわりぃ。てか、なんでこんなとこに突っ立ってんだよ?」
「それはこっちの台詞だ。一般生徒はホテルのロビーに集合だろうが。」
「……いや、それがさ。」
「……あ?」
なんだ?嫌な予感がするのはきっと気のせいだ。
「ロビー、どこかわかんなくなっちまってさー。
そうだ!彪流案内してくれよ。な?」
………な?じゃねーよ。
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