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「寂しいんやな、菫!分かる、分かるけど!父さんのためや!それにえぇ機会になるやろし!いっちょ頑張ってこい!」
『・・・いやいやいや何も分かってねェェェ!!』
うちの悲痛な叫びも虚しくお父はうちの旅支度を始める
『お父ォォォ!!何勝手に旅支度始めとんねんんん!!!』
「え、だって明日にはここを出て京に向かわんと」
きょとんとした顔でさらりとお父は言う
『誰かこの二人とめてぇぇぇ!!!』
――――――・・・
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