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正直にいうと、俺は兄貴がこの学園に来るのは反対だったんだ。
だって、この学園には、CARDのメンバーとPHANTOMのメンバーがほとんどがいるから。
特に、幹部の奴らは全員集合してやがる。
それだけであれば別に構わないのだが、迷惑なことに、そいつら全員が兄貴に恋愛感情を持ってやがる。
本当に兄貴は厄介な連中にばかり好かれやがる。
今、目の前にいる足立 圭介だって例外ではない。
こいつも兄貴のことが好きなんだ。
本当に厄介。
「兄貴は俺のもんなのに」
小さくぽつりと呟いた言葉に、足立がぴくりと反応した。
足立のほうを見るとおもしろいくらい顔を赤く染めてキレていた。
まるで兄貴は俺の物じゃないというように、こっちを睨みつけていた。
………上等だ。
兄貴に、顔を見られないようにして、足立にニヤリと笑う。
「兄貴は渡さねぇよ。」
これは、小さな宣戦布告。
絶対誰にも渡さない。
桜花Side 終わり
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