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『……そうか! 先程の電話はフェイク。電話は既に切れており、俺に明日彼氏とのデートがあると匂わせる為の行動。その為に暑がりの俺に掛け布団を掛ける事で、わざと起こす。そして、俺が静の料理を残せない事を計算にいれ、猫舌なのを利用して熱々のグラタンで時間稼ぎ。今日が本命のデートか!』
『しかし、ちょっと待て。そうすると新たな疑問が沸き上がる。【何故わざわざ俺を起こした?】起こさずにさっさと出掛けてしまえば俺は未だに夢の中だろう。後でバレるだろうが、ここまで手をいれるようなデートだ。いや、だからこそか? それに、何故コンビニと言った? 友達と遊びに行くと言えばいいだろう?』
『本当にコンビニに行くつもりだった……? いや、そうすると服装の疑問が矛盾する。それか、静の友達と金で繋がっているのがバレた?』
『そんな馬鹿な。金づるである間は裏切りませんよ。とまで言った人物だぞ?』
『もしかして、静がそれ以上の金を積んだとか……? いや、静はバイトをしていない。よって金は無理。他の何かを払ったのか……?』
『金以外となると……いや、この問題は関係ないな。それよりも』
『果たして起こすメリットが合ったのか、だ。……! あったぞ!』
『恐らく、静は今日は普通に過ごす筈だ。どこかへ出掛けるだろうが、それはフェイクだ!
つまり、俺がここまで考える事を見通して疲れさせる作戦だ! 確かに俺は一度遊んだら次の日は殆ど動かない! 明日こそが本命だ! 今日は普通にコンビニへ行き、どこかで遊び、普通に帰ってくるだろう! つまり、明日が彼氏とのデゥェト!』
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