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そこに、銀次郎が助けに入り、鵺の額を斬りつけた。
「くぅっ…。」
ズバッ。
「オノレェェェッ!!!」
「深津大丈夫か?」
息を切らしながら、深津が言葉を返す。
「ん…だ、大丈夫だ。」
一足遅れて半助が合流し、深津と銀次郎は一斉に刀を構えた。
鵺も威嚇体勢に入る。
バッ。
銀次郎が先に前に出て、宙に舞った。
続けて深津が踏み込んだ。
タッ。
銀次郎と深津が一斉に鵺に斬りかかる。
ザンッ。
ズバッ。
辺りに血しぶきが散る。
ブシャァァァッ…。
血を噴き出しながら鵺が叫ぶ。
「キサマモヨウカイデアリナガラ、カトウナニンゲンナゾトテヲクミヨッテ…ユルサン、ユルサンゾ。」
鋭くとがった爪を銀次郎めがけて振り下ろす。
銀次郎は逃げも防ぎもせずに、その場に立ち尽くし、鵺の攻撃を受けたが、左頬を霞める程度だった。
「…フンッ、この程度か?」
銀次郎の挑発に更に鵺は激怒し、狂った様に暴れだした。
「グルルルゥ…オノレッ、オノレェッ!!!」
深津が一気に踏み込んで、鵺の左腕を斬り落とした。
タッ。
ザンムッ。
「ヌオオオオッ!?ニンゲンゴトキガ、ワレノウデヲキリオトスナド…オモイシレニンゲンメ、ワレヲオコラセタコト、コウカイスルガイイ!!」
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