第一章 幻─接触

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それは花が咲き誇る春の日のこと…   花ノ絵町では、度々奇怪な噂が立つようになっていた。   そんな花ノ絵町に住んでいる若い船頭、春日麗次郎の耳にも勿論の如く噂は伝わっていた。   彼はこの物語の主人公─   年齢は推定21歳程で、心優しく、正義感が強く、少し落ち着きのある青年だ。   町の者で彼を知らぬものはいないであろう…。   今日もいつもの様に、町の渡し船を漕いでいる。
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