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ヲシテイルトワ…ワレラヨウカイガアシキニンゲンヲクイ、ニンゲンガアシキヨウカイヲタイジスル、コレガシゼンナコト、チガウカ?」
頷きながら麗次郎も返す。
「…だが…そうなってしまうと、妖怪全てが悪者扱いされ、我々が住みずらくなってしまわぬか?」
「…………。」
麗次郎と河童が話して居ると、半助がやって来た。
「お~い…お~い。」
麗次郎は半助に気づかれる前に河童を逃がす。
「早く行け…見つかったらまた面倒になる。」
バジャンッ。
河童は河の奥へと消えていった。
半助が近づいて来て、麗次郎に声を掛けてきた。
「やぁ、君!!…えっと…名前聞いてなかったね?」
麗次郎が清々しく応える。
「私は春日、春日麗次郎、そう言う貴方の名は?」
半助も麗次郎に名を告げる。
「僕は菅半助、半助で良いよ!」
麗次郎は微笑みながら言う。
「半助か、覚えておくよ、宜しく。」
何かを思い出した様に、半助が声を張り上げる。
「ああっ!!そうだ麗次郎くん、君のことを深津殿に話したら、是非会いたいと…一緒に来てくれまいか?」
麗次郎は返事をする間もなく、半助に手を引かれ連れていかれたのだった。
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