第一章 幻─接触

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ヲシテイルトワ…ワレラヨウカイガアシキニンゲンヲクイ、ニンゲンガアシキヨウカイヲタイジスル、コレガシゼンナコト、チガウカ?」 頷きながら麗次郎も返す。 「…だが…そうなってしまうと、妖怪全てが悪者扱いされ、我々が住みずらくなってしまわぬか?」 「…………。」   麗次郎と河童が話して居ると、半助がやって来た。 「お~い…お~い。」 麗次郎は半助に気づかれる前に河童を逃がす。 「早く行け…見つかったらまた面倒になる。」 バジャンッ。 河童は河の奥へと消えていった。 半助が近づいて来て、麗次郎に声を掛けてきた。 「やぁ、君!!…えっと…名前聞いてなかったね?」 麗次郎が清々しく応える。 「私は春日、春日麗次郎、そう言う貴方の名は?」 半助も麗次郎に名を告げる。 「僕は菅半助、半助で良いよ!」 麗次郎は微笑みながら言う。 「半助か、覚えておくよ、宜しく。」 何かを思い出した様に、半助が声を張り上げる。 「ああっ!!そうだ麗次郎くん、君のことを深津殿に話したら、是非会いたいと…一緒に来てくれまいか?」 麗次郎は返事をする間もなく、半助に手を引かれ連れていかれたのだった。
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