「八尺様」

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その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきの事を話した。 ばあちゃんの煎れてくれた熱いお茶を啜りながら 「さっき、大きな女の人を見たよ。男が女装してたのかなあ…」 と言った。 最初は「へぇ~」位しか言わなかったけど 「垣根より背が高かったんだ。麦わら帽子を被ってて、『ぽぽぽ』とか、変な声出してたし…」 そう言った所で、二人の動きがぴたりと止まった。 「いつ見た」 「どこで見た」 「垣根よりどのくらい高かった」 じいちゃんが怒ったような顔で矢継ぎ早に質問を浴びせてくる。 じいちゃんの気迫に押されながらも質問に答えると、急に廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。 引き戸が閉じられていたので、何を話しているのかはよく判らなかった。 ばあちゃんは心なしか、震えているように見えた。
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