幸せの話 ~Are you happy?~

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『さあ? 俺にそんな事、聞かないでよね』  少女の問いに、何処からともなく聞こえてきた少年の声が答えた。 「むう……冷たいなあ、フウは!」  少年の声の正体はフウと言い、少女にしか見えない幽霊だった。  栗色の柔らかい髪が、風と同じ動きをする。  フウは、ぷうと膨れている少女の顔を見ない事にした。
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