第一章:始まり

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気合いを入れ直し、前を見る。 新任の先生方が、舞台へぞろぞろとあがっている。 5人の先生が、新しくきたようだ。 女の先生が2人と、男の先生が3人。 その中でも一際目立つ先生がいた。 男の先生だけど、やたらにデカイ……。 なんか、いかにも“体育の先生です”て感じ。 あたしはつい、ずっと見つめてしまっていた。 全ての先生方の挨拶が終わり、教頭先生が1人1人、どの担当かを話し出した。 あたしがつい見つめしまった先生は、“宇地 優太”という先生で、あたしの予想と違い、2年生の数学を担当するみたい。 あんな人に教えてもらうのかと思った。 あたし、記憶力しか自信ないから、数学とか苦手なのに…。 次にこの学校から離れていく先生方の挨拶があり、それが終ると、始業式は終了した。
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