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帰り道…。
家が近くだから、いつも一緒に帰ってるんだ。
「今日さ、新任の先生きたけど、あの初めに挨拶した先生、かっこよくなかった?」
「んー……。覚えてない…。美緒はよく見てるね。」
「だって、すごくかっこよかったし……、あー、いーなー…恋したい!」
「美緒は美人なのに、理想が高すぎるから恋できないんだよ。フフ。」
「笑いながら酷いこと言わないでよね。確かに理想高いけど……。」
「ま、機会を待ちましょう。」
「うぅ……。 じゃあ、霙の理想はどんな人?」
「あたしは……。」
考えようとすると、あの、宇地先生のことが浮かんでくる…。
体が少し熱い…。
「よくわからないかな……。」
とごまかしておいた。
でも、美緒にはお見通しみたい。
「赤いけど……もしかして、好きな人ができたの!?」
「えっ!?………そうなのかな………??」
自分でもわからない…恋なんてしたことないし…。
それに顔が赤いのは、ただ、宇地先生のことが印象深かっただけかもしれないし……。
「ハァ…。霙は経験不足だなぁ。」
「う~ん……。わかんないからしょーがないよ。ね??」
「まぁね。」
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