奇人な女

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早朝。 唯『よっしゃーっ!今日も頑張るぞ!』 一本の桜の樹に向かい 大きな声を出す私。 年配の女性「唯ちゃん… いい歳の女の人が なんて言い方だろうね…」 通りがかったおばあちゃんが 頭を振りながら言った。 唯『あっ!おはようございます!おばちゃん♪今日もいい天気だね!』 私が大声でそう言うと おばちゃんは笑いながら答えた。 年配の女性「唯ちゃん。いい天気だね。でも あんた… 仕事に間に合うのかい?」 何ですと? 言われて腕時計を見ると 仕事に行く時間はとっくに過ぎていた。 唯『んがっ?!ヤバいっ!おばちゃん 行ってきまーす!』 年配の女性「行ってらっしゃーい♪」 おばちゃんの声援を背に 私は駅までの道のりを猛ダッシュした。 .
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