第四章 悲しみ

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「瑞希……」 近くで見てみると、瑞希の体からは魔力が溢れだし、その魔力の影響で林などにいた、魔物が集まって来ていた。 「瑞希、やめろ!これ以上魔力を出すと、取り返しのつかないことになるぞ」 ハルカの問いかけにも答えず、瑞希はハルカの方を向いた。 「!!」 瑞希の顔には表情がなく、ただ、ハルカを見ているだけだった。 ハルカは、瑞希から目を離すと、近くにいる男を睨みつけた。 「貴様!瑞希に何をした」 『神田 瑞希……多くの力を持つ者』 「多くの力だと」 『多くの力を持つ者…それ故、暴走する』 「暴走……そういうことか」 ハルカは、瑞希に近づき肩を触ったが瑞希に変化はなく、魔力によってハルカは飛ばされた。
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