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『そんなはずは……』
「ハルカ様!!」
遅れてきた南は、フェザードラシエルが召喚されているのを見て杖を取り出した
「瑞希の魔力が風に乗って遠くから魔物が……」
《終わったぞ》
「ドラシエル、行くぞ」
《なんだ、こいつ。俺の魔力と解け合う》
「魔力と解け合うか…流石だな」
「ハルカ様、瑞希は…」
「気を失っているらしい」
「寝て……られるかよ」
地面に降り立った瑞希は、小さい声で言った。
「瑞希。動かない方がいい」
「こいつには、借りがあるから……俺がやる…」
『神田 瑞希。お前は、何者なんだ』
「唯の、人間だ」
『人間な筈はない!あの方が仰ったのだから』
「あの方……一つ質問がある」
『なんだ』
「ハルカには、危害を加えないな」
『我は、神田 瑞希に用があるだけ。ハルカ様には、用はない』
「……今更だけど、お前死ぬ覚悟出来てるか」
『死ぬ覚悟だと』
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