第四章 悲しみ

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『そんなはずは……』 「ハルカ様!!」 遅れてきた南は、フェザードラシエルが召喚されているのを見て杖を取り出した 「瑞希の魔力が風に乗って遠くから魔物が……」 《終わったぞ》 「ドラシエル、行くぞ」 《なんだ、こいつ。俺の魔力と解け合う》 「魔力と解け合うか…流石だな」 「ハルカ様、瑞希は…」 「気を失っているらしい」 「寝て……られるかよ」 地面に降り立った瑞希は、小さい声で言った。 「瑞希。動かない方がいい」 「こいつには、借りがあるから……俺がやる…」 『神田 瑞希。お前は、何者なんだ』 「唯の、人間だ」 『人間な筈はない!あの方が仰ったのだから』 「あの方……一つ質問がある」 『なんだ』 「ハルカには、危害を加えないな」 『我は、神田 瑞希に用があるだけ。ハルカ様には、用はない』 「……今更だけど、お前死ぬ覚悟出来てるか」 『死ぬ覚悟だと』
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