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剣を抜いた瑞希は、いつもと何か違う感じがした。
「なんだこの剣……」
「水龍剣だ!水の魂を宿している。お前の魔力と相性はいいはずだ。存分に戦え瑞希!」
「水龍剣……」
《使いこなせた奴は居ないという剣》
「大丈夫だ、ドラシエル。瑞希には、秘めた力がある」
瑞希は、剣に魔力を込めると鼓動のように剣が光出した。
〔我が力、使えし者現れるとき封印は解かれ、天空より使者が舞い降りる〕
頭の中に直接入ってくる声。瑞希は、それを無意識に呟いていた。
『天空より使者が舞い降りるだと、笑わせるな』
「まだ、気づいてないのか。この静かに近づいてくる、魔力に」
ハルカは、男にそう言うとドラシエルは空に羽ばたいた。
「お前を、ここに送り込んだのは誰だ」
『ハルカ様がよくご存知方』
瑞希の質問に答えていくうちに、曇っていた空に一筋の光が現れ澄んだ綺麗な鳴き声が聞こえた。
《来るぞ、滅多に降りてこない奴が》
〔永い眠りから醒ましたのは、誰だ〕
姿を現したのは、青い色の鱗で覆われたドラゴン。
瑞希は、その姿をみて言葉を失った。
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