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「痛っ!!」
「馬鹿かお前は、あんな奴に連れ去られて、操られるなんて!お前なら、簡単には捩じ伏せれただろ!!」
今までとはちがくハルカは本当に心配したんだ。それなのに……馬鹿だな~。
一人でいる気になって恥ずかしいや。
「それに……無事で良かった」
〔主よ、我はこれで戻るが何時でも呼ばれよ〕
「もういくのか?それに、主じゃなくて瑞希でいいって」
《水龍……諦めろ》
〔……瑞希〕
水龍はすぐに、姿を消したが。俺の心の中は暖かくなり、いつのまにか笑っていた。
「瑞希、宿に戻るぞ」
ハルカは、瑞希に手を差しのべ瑞希はそれをつかんで立ち上がった。
「それにしても、瑞希が水龍剣を使いこなせるなんて。驚いたな」
「水龍剣か……」
「瑞希、その剣はお前が持っていろ」
「え?」
「また、襲われたり。連れ去られたりしないため」
俺は、また迷惑をかけたんだよな……本当に役立たずだ。何かある度に、ハルカと南は俺を庇う。だけど、今度は俺が庇う番だ。
心にあった、悲しみは消え今、心にあるのは勇気と希望。それが消えないように俺は、歩き続ける。
第四章 悲しみ
END
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