第五章 魔力

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俺が、水龍の封印を解いてから一週間が過ぎ 宿についた途端、気を失うようベットの上で寝ていたらしい。 「今日は、魔力を練ってもらう」 「魔力を練る?」 「魔力を剣に注ぐのと同じだが、難易度はあがる」 「ハルカが右手にためて放ったやつ?」 「それもある。だが、あれは誰でもできる」 「魔力は形がないから、その分難しいんだよ」 「じゃあ、南はできるのか」 近くにいた南に尋ねると、苦笑いをしていた。 「出来ないんだな」 「僕のことはいいから、瑞希やってみなよ」 瑞希は、右手に意識を集中し頭の中で球状をイメージしたがなかなかうまくいかない。 「あと、少しというところか」 「これを放つなんて……ハルカヤバイって」 「簡単だ」 「瑞希、ハルカ様は天才なんだから比べたらキリがないよ」 「南、その言い方だと俺が馬鹿みたいに聞こえる」 「違うの?」 「ハルカ……少し待っててくれ。南、じっとしてろ」 瑞希は、右手を南に向けると手のひらに魔力がたまっていった。 「瑞希、そのまま放て!」 「放つってどうやって」 「説明しずらい」 「んな、無責任な!」 「瑞希、キャラが違うよ」 「そんなの関係ない!これ、どうしたらいいんだよ」
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