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俺が、水龍の封印を解いてから一週間が過ぎ
宿についた途端、気を失うようベットの上で寝ていたらしい。
「今日は、魔力を練ってもらう」
「魔力を練る?」
「魔力を剣に注ぐのと同じだが、難易度はあがる」
「ハルカが右手にためて放ったやつ?」
「それもある。だが、あれは誰でもできる」
「魔力は形がないから、その分難しいんだよ」
「じゃあ、南はできるのか」
近くにいた南に尋ねると、苦笑いをしていた。
「出来ないんだな」
「僕のことはいいから、瑞希やってみなよ」
瑞希は、右手に意識を集中し頭の中で球状をイメージしたがなかなかうまくいかない。
「あと、少しというところか」
「これを放つなんて……ハルカヤバイって」
「簡単だ」
「瑞希、ハルカ様は天才なんだから比べたらキリがないよ」
「南、その言い方だと俺が馬鹿みたいに聞こえる」
「違うの?」
「ハルカ……少し待っててくれ。南、じっとしてろ」
瑞希は、右手を南に向けると手のひらに魔力がたまっていった。
「瑞希、そのまま放て!」
「放つってどうやって」
「説明しずらい」
「んな、無責任な!」
「瑞希、キャラが違うよ」
「そんなの関係ない!これ、どうしたらいいんだよ」
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