第五章 魔力

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ドラシエルと水龍のため息が聞こえると、ハルカは剣を下ろした。 「お前がいてよかった」 「えっ……」 いきなりそんなことを言われると、どう反応していいかわからなくなる。 「どんなに辛くても、お前を見てると考えてることが馬鹿に感じる」 「えーっと、それって褒めてるの?貶してるの?」 「褒めてるんだ」 「ちゃんと、役にたてるかどうかもわからないのに?いつ、死ぬかわからない俺なのに?」 俺は、いま心にある不安を言っていた。 するとハルカと南は、瑞希に近づいた。 「そんなこと考えてたの瑞希は」 「役に立たない訳がないだろ。それに、死なせない」 「ハルカ様の言うとおり、瑞希は死なせない」 なんだこれ、今スゴく心が軽くなった。しかも、暖かい。 「しょっしょうがないな!俺が頑張らないと、ハルカたち無理するからな。」 照れくさい……なんだよ、ハルカたち…でも、うれしい。 「あれ、もしかして、瑞希照れてる?」 「照れるわけないだろ」 「バレバレだ」 「うるさい」 魔力の話から、いつの間にか脱線してるけど、その分悩みなんか何処か行ったから、これもこれで有りかな。 第五章 魔力 END
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