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もう迷わないって決めたはずなのに……何で俺は、あの夢をみる度に怯えているんだ。腕の痣が痛む……
朝が来る度、まだ生きてると実感する。
ハルカたちは、朝から顔色の悪い俺を心配してくれる
「瑞希、今日は移動するが大丈夫か。」
「大丈夫……」
「魔力が安定してないし、それに気の乱れが激しい」
南は、瑞希を見ていると目の下に隈があることに気付いた。
「ちゃんと、寝てないみたいだね」
南の一言でハルカの眉間にシワがよったのが見えた。こういうとき、ハルカ怒ってんだよな~。
「無理やり寝かせた方が良かったか……」
「寝てないんじゃなくて、寝れないんだ!」
「寝れない?なんで?」
「あの、夢をみるんだ」
「だが、あれは幻だと言っただろ」
「やけに、リアルなんだよ。手に暖かい感覚が残ったりして……」
「気分が悪かったら、言って。瑞希はすぐ無茶するから」
瑞希たちは、宿屋から出ると歩き始めた。
「ハルカ何処に向かってるんだ?」
「ジン様の所だ」
「なるほど、ジン様なら何か知ってるかも知れませんしね」
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