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「シヴァール、そなたあの娘につけ」
「俺がですか?」
「そうだ。あの娘に関することは、全てそなたに一任する。側につくなら、顔見知りのほうがいいだろうからな」
「分かりました」
次に、オルトガに指示を出す。
「オルトガ、あの娘について聞かれたら療養中だと言っておけ。騎士に戻るか否かは、まだ不明にしておくのがいいだろう」
「私もそう思います。アディルが騎士に戻らないとなれば、また騒ぎになるでしょうから」
今や騎士の間で、アディルのことを知らない者はいない。
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