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これまで、フォーゲルはそうして王としての勤めを果たしてきた。
だが、それもいつまでも続かない。
いずれ自分は息子に王位を譲り、政務から退く。
その時に、息子を支える有能な人材が必要だ。
アディルは、その資質を持っている。
まだアディルの能力が、どれほどのものかは分からない。
見た感じでは、周囲の認識よりも力を持っているのは間違いないだろう。
必ずしも必要というわけではない。
だがいれば役に立つ。
だからこそ、知る必要かあるのだ。
フォーゲルは、アディルのこれからについて思案を巡らせた。
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