心配

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 部屋はそれなりに広く、調度品も値の張りそうな物で整えられている。  窓の近くにあるベッドの上に、アディルはいた。  よく眠っているようで、起こさないよう静かに側へ行く。  近くで見ると、アディルの衰弱が酷いものだと分かる。  それに加え、眠る顔にはかなりの疲れが見えた。  その姿に、シヴァールは胸が痛んだ。  起こしたくないと思ったのも、無理はない。  こんな姿を見れば、誰であれそう思うだろう。  隣を見ると、オルトガも心配そうな顔をしていた。
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