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「シヴァール、私はこれで戻るがお前はどうする?」
「俺は残ります」
「そうか、じゃぁ後は頼む」
オルトガを見送り、部屋に残ったシヴァールに、女官は困った顔をする。
彼女はアディルの世話を命じられただけで、詳しいことまでは聞いていないのだろう。
それに、自分がアディルについて一任されたのは、ついさっき。
彼女の反応は当然だった。
「俺はシヴァール。アディルの友人だ。あなたは?」
「リリナです。アディル様のお世話を任されました」
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