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仕方がないと思うし、リリナの対応を非難するつもりもない。
むしろ、彼女の対応は適切だったと思う。
だが、アディルが眠っていたことに、シヴァールは少しがっかりしていた。
本当は話がしたかったのだ。
それこそ、夜が明けるまで、いろんなことを話したかった。
二年もの間、無実の罪で投獄されていた友人と。
この二年、アディルのことを忘れた日は一日だってない。
力及ばず助けられなかったことを、シヴァールはずっと後悔していた。
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