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誰もがアディルの無実を知っているのに、誰もアディルを助けられなかったという事実は、シヴァールを打ちのめした。
二年前の裁判の時、判決を認めることができず、再審を訴えようとしたシヴァールを止めたのは、他でもないアディルだった。
こんな事が許されるはずがない、なぜアディルが無実の罪で投獄されなければならないのかと、それこそ何度も言った。
だがアディルは首を横に振るだけで、その態度に怒りを感じたこともある。
罪を受け入れれば、騎士の身分を剥奪され、罪人の烙印を押される。
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