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ーーー重すぎる罰を。
思いがけないことでその事実が分かり、アディルの無実は証明された。
だが現実に、二年という月日は経ってしまった。
二年の歳月は、シヴァールの友人をこれほどまでに変えてしまった。
今のアディルに、以前の面影はほとんどない。
シヴァールの記憶にあるアディルとはかけ離れた姿で、目の前にいる。
騎士であった頃とは比べものにならないほどに痩せ細り、長い黒髪もまるで老婆のように真っ白だ。
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