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アディルは籠を手に森の中を歩いていた。
森には何でもある。
火をつけるのに必要な木や、薬になる草花、それから食べられる木の実や野草も。
籠の中には、薬草が入っている。
トナ爺に教えてもらって、アディルが自分で集めたのだ。
トナ爺は村一番の物知りで、色々なことを教えてくれた。
村の子供達を連れて森に行き、どの草がどういう薬になるとか、この実はうっかり食べると痺れてしまうのだとか、色々なことを。
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