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それからいつもより少しだけ豪華な食事を食べ、応接室へと連れて行かれた。
そこでアディルは監獄長から釈放の理由を聞かされた。
冤罪が晴れた、というのが釈放の理由だった。
だが詳しい経緯を聞く暇もなく馬車に乗せられ監獄を出て、今に至る。
窓から外を見れば夜空に三日月が浮かび、その下に数えきれないほどの明かりが灯る街が見える。
久しぶりに見る王都アールジャに、アディルは懐かしい気持ちになった。
都門を抜けると馬車は少し速度を落とし、夜の街を走り抜ける。
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