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コンコン
研究所のコンクリートで造られた扉がノックされた。
彼は研究所内にたくさんあるスイッチの一つを押す。
すると耳障りな音と共に重い扉が開かれ、人のよさそうな老夫婦が顔を出した。
「お待ちしていましたよ。ご両人」
彼は美しい顔で微笑む。
「私達もですよ。レイシアさん」
「今はレイとお呼び下さい。さぁどうぞ中へ」
レイは手を差し伸べ老夫婦を招きいれる。
「あの話の続きをしましょう」
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