やって良いこと、悪いこと。

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「ん・・・・・・げほっ、げほっ!」 クロノと別れ、適当に歩いてたら、また来た厨二病。 『・・・・・・マスター』 「げほっ・・・・・・大丈夫だって。もう少しだってクロノも言ってたろ?」 なら、その時まで平気な顔して待っててやる。 心配性な執務官の為にも、な。 「――――あれ、タクミ?」 「うお、ユーノ。戻ってたのか」 口の端の血を拭い、ユーノに向き直る。 「うん。今さっきね――君、最近はその顔色がデフォだけど、大丈夫?」 ――何となく、何となくだけどユーノは薄々感づいているような気がする。 「――問題ないって。お前だって地球じゃ、フェレット姿がデフォだったろーが」 「あの姿は燃費がいいんだよ」 「お前の魔法は全部、大した魔力使わないだろ。淫獣め」 ついに面と向かって言ってやった。 クロノに教えてやれば逮捕するんじゃないだろうか。 「淫獣って・・・・・・」 「温泉に一緒に入っただろ、お前」 いや、俺も入ったけどさ。 ・・・・・・ほら、相手は家族だし。 「あのさ、相手は女の子だよ? ・・・・・・同い年の」 おい待て、なんだ今の間は! 「・・・・・・俺、もうお前とは風呂入らねーわ」 「まず一緒に入ったことがないよね」 あれ、そうだっけか? 「それじゃ、今度一緒に入る? ボクはフェレットになるから」 「それなら、まあ・・・・・・」 生き残ったら、それもいいだろうけど。 ・・・・・・ユーノってホモだったりしないよね? 大丈夫だよね!?
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