436人が本棚に入れています
本棚に追加
『Ready』
「邪魔、するなァ!」
バジンのハンドルグリップにミッションメモリーを挿入し、引き抜く。
背後、ゆらりと起き上がった大型傀儡兵が振り下ろす剣に、フォトンブラッドによって形成された刃を合わせる。
「おぉぉッ、らァ!」
『EXCEED CHARGE』
腹に風穴を開けて、機能を停止する直前――とはいえ、力の差は歴然。
だから、俺は拮抗を許さない。
ファイズエッジと傀儡兵の剣が火花を散らした瞬間、エンター。
フォトンストリームが腕を通り、エッジへと流れ込む。
「――ハァ!」
さらに、俺自身の魔力をフォトンストリームの流れに乗せ、エッジへ。
電撃が走ったような痛みが腕を襲うが、関係ない。
■■■■――――
一閃。
傀儡兵の剣を斬り裂き、そしてその本体をも、横凪に両断した。
――――!
俺の後ろから、連続的な銃声。
『――今のでこの部屋の傀儡兵は、全て排除しました。これで邪魔は入りません』
「ご苦労さん」
此処も後、五分と保たないだろうし、言うこと聞かないんだったら殴ってでも連れてってやる。
「完全に定着しているのね・・・・・・余計な物を送り返してくれた。自分の所で廃棄してほしかったわ」
人を粗大ゴミみたく言ってんなよ。
最初のコメントを投稿しよう!