最初から迷ってない。

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あたたかい。 「――ユーノ?」 「うん」 「あ、やっぱりユーノだ・・・・・・」 それに、優しい。 「お疲れ様。今はゆっくり休んで――もう全部終わったから」 「そっか・・・・・・だからか、すごく眠い」 「頑張りすぎたんだよ、タクミは。もっとボクに頼ってよ?」 「ごめん。やっぱり俺の相棒は、ユーノだ」 「ありがと」 なんだか懐かしい。 「ん・・・・・・じゃ、おやすみ、ユーノ」 「おやすみ、タクミ」 眠りに落ちる直前、唇にやわらかいものが触れた――気がした。 「ファイ、ありがとう。タクミには黙っててね?」 『・・・・・・すいません』 「いいよ。タクミは頑張った。でもボクが水の泡にしちゃった・・・・・・からね」 『・・・・・・』 「レイジングハートもありがとう。なのはのデバイスなのに、力を貸してくれて」 『Don't worry』 「タクミの為?」 『・・・・・・』 「レイジングハートも、ボクと同じ時間だけ、タクミと一緒だったからね」 『Yes』 「――死なせるもんか、絶対」
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