それから。

12/14
前へ
/229ページ
次へ
「ユーノ」 「・・・・・・またか」 「・・・・・・何がだ?」 次の来訪者はクロノ。 働け執務官・・・・・・って、巡航任務は暇なんだっけ。 「アイツは――」 「二ヶ月」 手短に済ませる。 どうせ訊きたいことはみんな同じだ。 「そうか」 「・・・・・・もうちょっと何か言うことないの? 君、タクミの友達でしょ?」 「寒気がする、やめてくれ」 素直じゃない。 私が知る限り、タクミが仲良くしていた男たちの中では、一番クロノに気兼ねがないように見える。 それはクロノも同じで、タクミと仲が良い・・・・・・ん? 「もしかしてクロノって、ホモ?」 「君はもう少し頭が良いと思ってたよ」 ああ、君にはエイミィがいたんだっけ。 士官学校からの仲で? 今は執務官とその補佐で? ・・・・・・はぁ、嫉妬なのかな。 ◇ 「ユーノさん」 「またっ!?」 今度はリンディ艦長。 しかも呼び方がくんからさんに変わっている。 もういいよね。 「二ヶ月です」 さっさと帰れ。
/229ページ

最初のコメントを投稿しよう!

437人が本棚に入れています
本棚に追加