それから。

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――――♪ 『・・・・・・電話。メールと合わせて六件目です』 この調子だと、一体何件溜まるのやら。 『元気でしょうか? 彼女』 マスターが怪我をしたと知ったら、悲しみます。 『メッセージを再生します・・・・・・あ、タクミくん? 最近見ぃひんけど、どないしたん? 風邪でも拗らせたんか? とりあえず、連絡待っとるで~・・・・・・再生が終わりました』 マスター、あなたの帰りを待っている人は大勢います。 早く、起きてください。 ◇ 「・・・・・・がぼっ!? ぐぼぼっ、がぼぼ!」 目が覚めたと思ったら、何故か水の中。 おいおい、今度はエ●ァの世界にでも転生したのか? 勘弁してください、あんなオッサンたちは管理局の最高評議会だけで十分です。 「――――がぼぉ!」 パリン、と呆気なくガラスは割れた。 「あー、げほっ、げほっ! よく眠った気がするけど、今何日だ?」 ――七月の初め。 次の物語が始まる、五ヶ月ほど前。 「つーか着るもの・・・・・・」 お、白衣発見。 「この匂い・・・・・・ユーノか!」 いい匂いがするから間違いない。 「さて、と・・・・・・とりあえず、クロノのツケでご飯食べよう」 小さな地球 ―ほし― の話をしよう。
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