_scene 1.

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ヒュー パンッ バンッ パンッ 「なつくん、花火きれいやね」 南柘は目をキラキラさせながら、 「そうやねゆきちゃん!」 と笑顔だった。 そしてまた、何も言わずに空を見上げ合った。 やがて花火が終わっても、私はここから動かない、とただをこねた。 見かねた母はそうそうに諦め、知らないからね、と少し遠くに言ってしまった。そんな私に南柘は、 「ゆきちゃん、いこう?」 「やだ、ゆきまだ、花火見たいねんもん」 「じゃあ、みよう?来年も再来年も、これからずーっと、ぼくと一緒に花火見ようや?」 「いっしょに?」 と私が聞くと南柘は笑顔でうん、と答えた。 これが約束。幼かったあの日交わした、南柘と私の。
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