_scene 1.

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休み時間、ぼんやりと見上げた空は澄み渡る青空。そこに白い入道雲が膨れ上がって浮かび、真夏に良く似合う景色だ。 「柚季(ゆき)~」 そう言って走ってる親友の実沙。 「ん?どうしたん?」 「今年の夏休みの花火大会一緒に行こうや!」 「はなび...たいかい..」 何故かぼそぼそと呟く私に、実沙は不思議そうに言う。 「そやで!花火大会。一緒に行こうなあ」 「ごめん。私花火大会は先約が...」 「えー!花火大会は絶対柚季と回ろうと決めとったのにー」 残念そうに言う実沙。 「本間ごめんなあ、実沙」 「んーいいけど、男なん?」 実沙がにやりと私の顔を覗く。 女の子が大好きな恋のお話。 「男は男やけど...」 渋る私に実沙はここぞとばかりに攻め寄る。 「白状しぃや。柚季!」 それと同時にチャイムが鳴る。 また後で聞くからな、と実沙はあわてて席へ戻った。 花火大会か....。
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